雑文の置き場

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同人誌印刷会社 5社質問&ぶっちゃけ?!トークを聞いてきた

昨日のコミティアで表題のイベント行ってきたので

ちょっとメモ書き程度で自分の備考録として残す。

 

ぶっちゃけトークというほどではないが社長が登壇しているので言葉は非常に重かった気がする(笑

 

登壇者

POPLS 斉藤

※急遽社長に予定が入り代理での登壇

コーシン出版 吉田社長

プリントウォーク 町田社長

しまや出版 小早川社長

ねこのしっぽ 内田社長

 

ネット事前質問は1件だけ(笑

 

オンデマンドとオフセットの違いは何?

まずはオンデマンドで引っ張るPOPLSから回答

 

オンデマンドは機械を使って安定した結果を出せる。

オフセットは技量を問われるため、安定性の結果を出すにはオンデマンドのほうが有利。

逆に言うと、オフセットはオンデマンド以上の質を出すことができる

 

簡単な違いとしては

オフセットはインキでの印刷

オンデマンドはインクジェットやトナーで印刷。

オンデマンドは1枚から本番印刷は可能。

オフセットはまずは100枚刷ることからやらなければ本番が出来ない

単価は1枚からならばオンデマンド、枚数が多いとオフセットが有利になる。

 

参加者からの質問①

人気のオプションは何かありますか?

 

POPLS

飾り紙。レーザーで紙を切り抜いたものにオプションとして印刷するのが人気。

 

コーシン出版

絵の上に黒い印刷をする光陰印刷。

温度を加えると下地が見えるものが人気。

またお風呂で貼れるシールも人気

 

プリントウォーク

特殊紙が人気。

二色・三色をオプションでやる

 

しまや出版

表紙に加工する感じ

表紙をセパレーション・トムソン加工やフラップ加工も人気

表紙に刺繍加工が出来たりする加工も問い合わせは多い。

 

ねこのしっぽ

口絵カラー。本文にカラーを差し込むのが多い。

巻頭だけでなく、本文の途中にカラーを入れる対応をしている。

 

吉田社長

これは困った原稿はあるか?という他社への質問

 

コーシン出版

かつて、アナログ時代にお札を貼ってきた人がいた。

これは、いろいろと問題があるので断りを入れた。

 

プリント

修正問題。これはどこまで入れればいいのか?

修正をされていないのがあり、下限がむずかしい。

 

しまや出版

サイズが合わない、昨日作ったばかりのノートの切れ端での入稿があったりする。

ノートに関しては切羽詰まったのか何かなのかドラマがあると思う。

 

POPLS

原稿サイズが畳の大きさほどの原稿を入稿して本を出してくれというのもあった。

なんとかスキャンをして印刷した。

 

ねこのしっぽ

とある銀行の社内資料を複製してほしいとの依頼

紛失したのでばれないようにというのは断った

 

参加者からの質問②

特急入稿をどうすればうまくやればいいのか

 

POPLS

6時間入稿とかあるのでお金はかかるのでそういうのを使うべきでは?

 

しまや

入稿は早めなので問題ないが

表向きには出していないが電話が入ればやさしく対応する

早めに電話対応をしてもらえれば対応はできる。

対応も唐突は危険なので、交渉テクニックが必要

相手も人というのを忘れないことが必要。

当たり前の対応ではないことを肝に銘じる。

 

ねこのしっぽ

前も持って相談してもらうと・・・

唐突だと作業の流れが決まっているので対応が出来ないことがある

 

コーシン

入稿を伸ばしたいという時にどうすればいいか?

まずは印刷するに辺り構成が作りやすいものがいい。

例えば印刷が16Pとかならば作りやすい。

(パッケージに対応していれば)

本文にベタが多いと印刷の待ちが多いのでロスになる。

また伸ばすときも内容、ページ数などの本の構成を話すといい。

 

参加者からの質問③

アナログとデジタルはどのくらい比率になっているのか?

 

POPLS

20%がアナログ原稿が多い。(コミティア

男性向けだとさらに減る。

 

コーシン

カラーになるとほぼ100%デジタル。

本文だと5%も無いほどデジタルになってきている。

 

プリントウォーク

年間数件しかない。

本文も若干多いが3割ほどほかはデジタル。

 

しまや出版

アナログセミナーをやるほど好きだが

昔は9:1でアナログだったが

今は2:8とか、デジタルだがアナログの対応はいくらでもやれるので待っている

アナログ印刷に対応しているスキャメラを投資している。

 

ねこのしっぽ

本文は15%ほど。

スキャメラをもっているのでアナログを受付しないということはない。

(コーシン出版への対抗で)うちも二台ほど投資をしている。

 

基本的にどの会社もアナログを受け付けている。

今後もアナログでの入稿対応がなくなることはない。

 

参加者からの質問④

印刷業界が縮小している中で新しくこれから推していきたいグッズは?

 

POPLS

カードゲームに力を入れている。

キラキラするカードも印刷できるので、カードゲームに力を入れている。

 

コーシン出版

グッズも増えてきていて、いろいろと出来る。

ポスターとかが多いのでおすすめといえばおすすめ

修正はしっかりとしてほしい

 

プリントウォーク

メモ帳などがあるが、ほかもやっているのであまり推していない

 

しまや出版

不織布のバックが人気。

中国の工場で作っているので二ヶ月納期

逆を言えば早めに相談してもらえれば不織布の全面印刷や持ち手の変更など様々な対応が可能。

アベノミクスの為替動向で価格改定が起きるかもしれない

今後、痛壁紙も出来るようにするので見てほしい

 

ねこのしっぽ

サイクルジャージは考えている。

海外で制作すると著作物だと税関で止められている。

たすき・はっぴ・クッションなどの布製品が人気でおすすめ。

 

参加者からの質問⑤

同人活動がオンライン化している現状で、印刷業界が縮小傾向だが

営業努力としてはどのようなことがあるのか?

 

紙に残して記念に残るように全社努力をしている

 

コーシン出版

文具メーカーにいた時、パソコンが出ると文具がなくなると言われたが残っている。

デジタルが発達すると、なくなるものはなくなるが残るものは残る。

辞書が一番顕著な例。調べるならデジタル。

同人はアナログでの楽しみもあるので残っていくと思う

 

プリントウォーク

同人は見て楽しむもの。

その良さをジャケ買いなどで楽しむものである。

所持して持っていたい、棚に並べたいというのもあるので

全くなくなるとは思っていない。

 

POPLS

一冊でも一個でも出版が可能なオンデマンドの強みを活かして

希少本が出版可能ということで努力をしていきたい。

 

しまや出版

同人誌への愛

同じようにやっていると生き残るのは難しい。

縮小しても生き残るためにしっかりと業界を作り上げていく。

はじめて同人活動に関わる人にいろいろな資料を提供し、同人活動参加への垣根を下げる企業努力を行っている。

新たな層を入れて新陳代謝を行えるようにする。

デジタルと違うのは装丁が違う。

デジタルでは表現の出来ない表現がアナログにはあり楽しむことが出来る。

 

ねこのしっぽ

セミナーをやることで同人制作者との距離を縮めて

即売会と共にあるということで、積極的に活動を行う。

 

内田社長より質問

感動した原稿とは?

 

コーシン出版

原稿を見た時に一番下にバーコードが入っていた。

印刷して製本した時に本の横から見ると文字になっていた。

ちょっとした仕掛けに感動した。

 

プリントウォーク

刷っているだけだとどういうものになるかわからない。

一番感動するのは原稿が間違っているだろうなぁと思って刷ると

実は仕掛けがあると驚かされる原稿に出会うと感動する。

 

しまや出版

セパレーション加工でデザインを提案する中で猫耳があった。

その加工をりぼんとして仕上げてきた、こちらが思っているものとは違う見方をする人に出会うと感動する。

 

POPLS

どの原稿も本になると感動する。

 

ねこのしっぽ

刷り上がったものを見るとどれも感動する。

見て盛り上がることが多々ある。

 

今回登壇した企業は5社共同でイベント開催するなど

ライバルではありながら仲の良い企業。

5社で黒子のバスケオンリーイベントを開催など協力しながらなにかやっていこうという姿勢を持っている。

 

最後に一言

 

POPLS

新商品をぞくぞくと出している。

両面から起こせる3Dのフィギュアなど多くあるので

今後も注目してほしい

 

コーシン出版

わからないことがあっても恥ずかしくて聞けない。

気軽に連絡をしてほしい

 

プリントウォーク

特にこれは売りではないがいろんな相談してもらい、楽しい同人誌を作れるようにしたいので本当に気軽に相談してほしい

 

しまや出版

同人誌愛で業界を引っ張って行きたい

 

ねこのしっぽ

メールフォームなどで気軽に問い合わせをしてほしい。

 

聞きながらのメモで抜けている部分があるかもしれないけど

こんな内容でした。

修正などがあれば連絡をしていただければ・・・・